メタライザー、金属表面修復剤の株式会社メクス技術情報

会社プロフィール

代表者挨拶・事業目的

アクセスマップ

金属表面を再生する触媒物質

機械内部の金属面が摩耗すると、エネルギーロスや騒音、振動の増加を招き、所定の性能が発揮できなくなります。歯車やベアリング等、機械内部に使用されている鉄系合金は、摩耗すると鉄イオンが潤滑油中に溶け出しますが、この溶け出した鉄イオンを金属表面に再結晶化させることが可能になれば、機械は「摩耗と復元」という循環プロセスを得て、半永久的に摩耗を防止でき、寿命を大幅に延長することができます。

修復触媒（MRC)
MRC:Metal Re-crystallization Catalyst

MRC触媒による再結晶化プロセス

MRC触媒は熱エネルギーを得て鉄イオンを吸着し、これを金属鉄に変換させる熱触媒の一種です。下記のケミカルプロセスを経て、ガラス状の珪酸鉄結晶体になり、機械の摺動面に張り付きます。

MRC触媒膜による鉄イオンの再結晶化

透明なガラス状被膜になって金属表面に張り付いている珪酸鉄結晶体（MRC触媒膜）は、温度と圧力が加わると、摩耗で放出されていた潤滑油中の二価鉄イオン（Fe2+）を触媒の結晶中に取り込みます。摩耗によって鉄イオンを放出する側（陽極）とMRC触媒膜によって鉄イオンを取り込む側（陰極）との間で、電気メッキと同様な電気化学反応を得て、潤滑油中に溶け出した鉄イオンを還元して元の金属面に戻すことで傷や摩耗を補修します。

陽極反応
鉄系金属は鉄原子の外殻電子が遊離して自由に動いている状態にあり、表面に摩擦が加わると、金属中に電子を残したまま離脱して二価鉄イオン（Fe2+）になります。取り残された電子は熱エネルギーにも変換されます。(図1）
陰極反応
MRC触媒膜は、摩耗で放出されていた潤滑油中の鉄イオンを触媒の結晶中に取り込みます。(図2）触媒膜と鉄金属との間では、電子の交換が行われ、金属色に変化します。修復触媒中の二価鉄イオンは、失った電子を再度取り込んで金属鉄になり、結晶体から離脱し鉄金属面に再吸着し、傷や摩耗を埋める補修材料になります。(図3）

鉄イオンの再結晶化プロセス
Click拡大

図1.陽極反応	図2.触媒への鉄イオンの取り込み	図3.陰極反応

金属表面修復技術の特色

従来の潤滑油添加剤や金属面改質剤は、摩擦係数の低い物質をコーティングし、金属表面を平滑にし、金属面の摩擦特性を改善する目的のものでしたが、メタライザーは、金属表面に形成されるMRC触媒膜による「鉄イオンの再結晶化」というプロセスで、金属表面そのものを摩擦に適した状態に造り替えます。その結果、新しい機械には、摺動部分の表面精度向上という効果で性能向上が、古くなった機械では、摩耗の復元により初期性能の回復という効果が得られます。

摩耗復元

潤滑油の添加剤として用いられる極圧剤は、金属部品の摩耗を防止する効果がありますが、一旦摩耗してしまった金属表面の修復はできません。メタライザーによる金属表面修復技術では、「鉄の再結晶化」というテクノロジーで、すり減ってしまった金属表面を所定の寸法まで復元させることができ、機械の初期性能を取り戻すことが可能になります。従来の添加剤は鉄以外の材料を充填材に用いていますが、メタライザーは鉄原子で鉄表面に修復層を造り、表面を平滑にします。修復層は6μmあり、電気メッキに匹敵する厚さが得られます。

金属表面の修復効果

メタライザー開発元ユーロ・デザイン有限会社東京都世田谷区南烏山2丁目30番17-901号 Copyright (c) EURO DESIGN co.,ltd. All Rights Reserved.

原子間力顕微鏡による金属表面の
観察結果 Click拡大

資料提供：早稲田大学理工学総合センター使用機器：Seiko Instruments Inc. SPI-3800 測定寸法：20μm

メタライザー、金属表面修復剤の株式会社メクス 空調機器及び冷凍機用修復剤『メタライザープロAC』の製造及び販売

メタライザー、金属表面修復剤の株式会社メクス空調機器及び冷凍機用修復剤『メタライザープロAC』の製造及び販売